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2011-05-04

コミティア参加

コミックフラッパー発売されました。
読んでいただいた読者の皆様ここまでありがとうございました。

以前担当だった編集さんに、自分と同じ感性、同じような本棚の読者だけが面白いと思う漫画では数字は伸びない、
自分と漫画の好みが違う読者も面白いと思えるようなものじゃないとだめなんだというお話をされたことがあります。
読者の多い雑誌でやってたのもあり、ヒットする作家の条件みたいなものとして教わりました。
確かに、大ヒットする作品は好みを超えてみんな読んでいます。
本来その漫画の想定した読者でない人も知って初めてヒット作と呼べるのです。
だからこそ批判も多くなります。好みが合わない人も読んでるからです。

僕はおそらくまだそのような読者のところには届けられていなかったのではないかと思います。
だからこそ批判に晒されることも辛らつな言葉を浴びせられることも少なく、最後まで自分自身が先の展開に驚きながら楽しむことが出来ました。
いつまでもそのままではいけないので、もっと多くの人に読んでもらえるようにならねばと思っています。

でも、だからこそ、この咎狩白の最終回まで追ってくれた人は、
言うなら何万人のドーム公演よりも、小さなライブハウスのようなものです。
一人一人の顔が見える距離だったんではないかと感じています。
だからむしろ、小人数限定のプレミア漫画を楽しんだんだ、と思ってもらえれば幸いです。

これで僕もあの続きをどうしよう、いつか書こうという思い残すことがなくなり、新たな一歩を踏み出せます。
同じようにあの続きどうなったんだろう、という心の部分が軽くなってもらえればと思います。


アメリカの読者の人からクロザクロが米国図書館協会推薦のティーン向けの優れたグラフィックノベル候補に上がったと教えてもらいました。
この業界は数字こそが全て、賞も資格も意味がないのですが、自信になります。


ところで、明日5月5日のコミティアで販売する本に参加しています。
前と同じ日本人アメコミ作家さんが中心となったKATANA STUDIOから出す本です。
これ、実は次の連載・読切用に考えてたキャラなんですが、それが震災前に打ち合わせしたお話だったので、その後の世の中の空気や求められてるものを考えて一度リセットしました。それでも一度絵として描いておきたかったものです。
会場には僕もいる予定ですので、当日参加される方はよろしければお立ち寄りください。

それと震災支援同人誌にも参加予定です。
個人的には自分が絵を描くことが支援になるとも、世の中が動くような作家さんならまだしも自分の場合ただでさえ本を買っていただいてるような読者さんのお金をさらに出させるくらいなら自分で出すわという考えから活動は控えてたのですが、直接のお金の支援であり、せっかくお誘いいただいたのを断るほどの理由もなかったので、この機会に一つ何か気持ちよく描かせていただきます。
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theme : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
genre : アニメ・コミック